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パーティメンバーとの打ち合わせ中の話。
夢猫ふれあ(1519)さんのペットのアルワンくんに関して
「黒猫の中にミミズクの魂入れるの想像つかねー」
と言う話がありまして。
チャット中に勢いでSS(ショートショート)起こしてしまいました。
勢いで書いたものなので校正していません。
所要時間15分。
ラズの日記は原文2時間+校正2時間+二次校正2時間だと言うのにぃぃぃぃ!
※注意!最終的には別の形に収まったので没原稿です※
「にゃ~」
ごろごろすりすり。
小さな黒猫がもっと小さなコロポックルにすり寄っている。
懐いているというか、
じゃれついているようにも見える。
だがしかし、これはこの島に定められた一つのルールである。
すなわち弱者は強者に従う、弱肉強食のルール。
その周囲をぽわぽわ飛んでいるのは、ミミズクの魂。
かつてはコロポックルと共に大地を巡った者だが、すでに彼の肉体は朽ちている。
そのため、今は喋ることも出来ずふわふわ飛んでいるだけ。
彼の当面の目的は、魂の入れ物たる器を探すこと。
それが今目の前にある。
これはチャンスだ。
心の中にあるのは生命の倫理と一瞬の躊躇。
だがこの機会を逃せば次はまたいつになるか――
迷ったのは一瞬だった。
彼の魂は素早く黒猫の中に滑り込む。
「にゃ~」
黒猫はその事態に気が付いているのか居ないのか、
けだるそうな声を上げる。
確かな違和感。
それは魂の定着の印。
(くくくくくく…苦節200年、やったぜ姐さんっ!)
(入れ物は小せぇが贅沢は言えねぇ)
…。
……。
………。
(あれ?)
おかしい。俺様確かに黒猫の中に入ったはずだ。
だがしかし、実際には指一本、尻尾の一つも動かせない。
「にゃ~」
ぺしぺしぺし。
自分の意志とは無関係に目の前のちびっ子にじゃれつく。
(ちょ、ちょっと待てよおい…)
自分の力では何も出来ず、外に出ようにも出られない。
それは魂の牢獄。
(これってもしかして…)
――閉じこめられた? この黒猫の中に?
(ギャーーーーーーーーーーーーッス!!)
時間はもう戻らない。