没原稿 その２

パーティメンバーとの打ち合わせ中の話。
ウチのパーティメンバーですが…

ラズ…発言力がありそうな振りをして、重要な方針は自分で決めない
リズちゃん…知らない人に着いていきそうな勢い
ふれあちゃん…基本的に寝てる

で、どうやって冒険成立させてるんだー！！
　　↓
ふれあちゃんの盟友でありペットであり下僕である
アルワン君に発言権を与えてみてはどうだろうか？と言う話になりまして

その場のノリと勢いだけで文書化してみました。


なお、チャット中に勢いで書いた物なので校正入れてません。
（公開許可は頂いております）

※注意！没原稿です※

――アルワン君に発言権を与えてみた

『つーことでよ』

少し綿のはみ出した黒猫のぬいぐるみが指さしたのは
地図のある地点。

刻は夜。
拾い集めた薪に火をくべている。
森からはフクロウの声がし、遠くからは獣の遠吠えが聞こえる。
野生の獣は火を嫌う。獣を払う先人達の知恵。

…もっともこの島で有効かは別の話だが。

背に羽根、頭にウサギらしき耳を生やした少女が鍋と格闘している。
危なっかしくも見えるが、少女の料理の腕は確かだ。

少なくても俺の頭の上でウトウトしている馬鹿よりも。

『やっぱり拠点は必要なワケよ。分かる？』

指さした先は魔法陣。
この島における移動の要。

どういうカラクリかはしらないが、この魔法陣に入ると
遺跡外と呼ばれるこの島の生活区域…いや、商業区域か？

とにかく、安全地帯へ転送される。
この魔法陣は一方通行ではなく、相互通行だ。

そっちの獣耳のねーちゃんに聞けば詳しい話もしてくれるだろうが、
このねーちゃん話長ぇからなぁ…。

とにかく、この島で生き残るためには
ライフライン…生活の為に必要な設備って意味じゃなくて、
生き残るために必要な非常手段を確保する必要がある。

その重要性を説いてるワケだが…

「アルワン。うるさい」

（ブチっ）
このアマッ。重要な話をしてるのに眠そうにしてんじゃねーよ！
…と言っても無駄。一度こうなるともう起きないだろう。

姐さんの眠りはただの怠惰ではなくて、
何らしかの意味があることだと聞いたことがある。

本当かどうかは、はなただ怪しいが。

……はぁぁぁぁぁ。
思わずため息がでる。

飲まなきゃやってらんねぇ。

いや、この身体じゃ酒の一杯も飲めやしねぇ。
飲んだところで真綿が重くなるのがオチだ。

『…なんだよ？』

獣耳のねーちゃんが何か言いたそうに視線を向けている。

「問題ない。全て計画通り」
『…？』

このねーちゃんの話は長いくせに分かりにくい。
いいからとっとと結論を言ってくれ。

「その魔法陣、あと２日で着く」

『…』

むきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ！！