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偽島とも呼ばれるFalse Island。
Falseは0。Trueは1。


単純にして絶対の世界のルール。
魔術を始め、様々な場面でこの理論は展開する。

だが。

0か1かで分けられるほど世間は甘くは無く、
当然この島にも0や1以外の回答も存在する。

むしろ、白黒はっきりつかない灰色の存在の方が多いのだ。

より狡猾な者は、
時には白に、時には黒に、その姿を揺り動かす。
それもまた世界のルールであり、弱肉強食のあるべき姿である。

それが、本当は世界の理に反することなのか
それとも0と1の集合体の中の「紛れ」に過ぎないのか
少なくても答えは…今の私の中には無い。

そう、今の。
私は青? 蒼? 藍?

名前には力がある。
それは持って生まれた力であり、与えられた命題である。
だが明確な答えが目の中にあるとは限らない。

持って生まれた「それ」を捨てることも出来るし、
新たに得ることも出来る…と思う。

だがそれをしたいとも思わない。

どうするのか?
どうしたいのか?


そう、自分は何をしたいのか?
それを知りたい。

だから私はこの島に来た。
数々の灰色を抱える、彩り鮮やかな宝石箱のようなこの島へ。

――


そこまで書いて筆を止め、手記をぱたりと閉じた。
そしてぽつりと一言。

「…書くの飽きちゃった」



飽きちゃったものは仕方が無い。

ここまで乗せてくれた御者の青年にお礼を言うと
道中半ばにして、街道に降り立った。

見渡すような草原。
緑。 翠? 碧?



さて、まずは二人と合流しよう。

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