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――ラズの手記 その3 ~獣人族~
今回は獣人族に関わる話。
私も多分この種族。分類上は。
今回は獣人族に関わる話。
私も多分この種族。分類上は。
作品的に有名なのは人狼の話だけど、
獣人と最初の出典はさらに古く、
神話や伝承まで遡ったりする。
神話などで神が動物に化身する話はよくあるし、
終末の獣などもその名の通り獣の姿をしている。
逆に、神の怒りに触れ獣の姿にされた者の話も多い。
これらの話に加え、自然と共に生きると言う思想を持った
部族の間で行われた祖霊信仰が獣人の始まり。かもしれない。
獣の特性を持った人は、神の降りた姿として崇められた。
一方で、ある宗教が台頭してからは
他宗教=悪魔信仰として捉え、魔女狩りと同列に扱われた。
人狼などは悪霊憑きとして扱われ、
銀の弾丸で胸を撃ちぬかれたら死ぬという話は、
獣人が魔と扱われ始めたこの時期が出典じゃないかと思えてきたり。
話が少しそれたけど。
こんな感じで獣人は、実は聖と魔の二面性を持ってたりする。
もっともこれらが明確にされてる作品は少なく、
殆どが人族とは違う亜人種の一種と言う位置付け。
あとは、バニーガールや猫耳みたいに
人の願望や娯楽を元に創作派生した獣人も居る。
耳とか尻尾とかのような外見的特長は、特に目立つから
作品の色づけに重宝されているのだと思う。
つまり、神性と魔性と外見的特長付けから生まれたのが獣人族…?
大きくひとくくりに獣人とまとめたけど、
今度は別の角度から見ていってみる。
例えば、何の動物をモチーフにするか?
犬、狼、猫科の肉食獣と言った攻撃的なものがまず代表。
これは分かりやすく、より強い力、野生の力への憧れから。
鷹や鷲など、攻撃性の強い鳥類もこっちかも。
猫や兎など、可愛い系。
人の願望から生まれたものだけど、
でも実は猫も兎も縄張り意識が強く、攻撃性の高いとても凶暴な動物。
亀や龍、鳥や蛇などをモチーフにした種族も居る。
これらは神の化身や神の使いと言った捉え方が多く、
上記2種の獣人とは系統が違うかも。
例えば、何処まで同化するか?
耳や尻尾だけ獣と言った軽度のもの。
頭だけ獣のもの。
上半身が獣のもの。
二足歩行する獣タイプのもの。
人語を理解する完全に獣のタイプ。
完全な人型から動物に化身する獣人も居る。
変わったところだと…
人間の耳と動物の耳の両方を持った
ヨツミミ族なんてのも存在する。
例えば、ルーツはどうか?
呪いのせいで自分の意思とは無関係に変身、という話は有名。
祖先が受けた呪いという話も多い。
近未来的な話だと肉体強化の為の遺伝子操作。
恐竜から進化した種族など動物進化論的な種族。
逆に苛酷な環境化で生き残る為に眠っていた因子が
目覚めたと言う人から獣への進化説。
動物が昇華した神様と人間の間に生まれた子とか複雑な設定なのも居る。
これらは動物が時を経て力を持つ東洋系の伝承を持つ国に多い。
――――――――――――――――――――――――――――
「様々なケースがあるけど。
基本的には、殆どが力への憧れ。人より優れた身体能力」
「でも単に物語の特徴づけのため外見的特長のある種族を増やした。
って理由が一番多いかも」
「あと、獣人=筋肉バカのイメージがあるけど
実は強い魔力を持つ者はたまに居る」
「祖霊信仰からの派生がそう。
そういう人達は、シャーマンとか精霊使いとか巫女とか呼ばれる。
使う術式は精霊召喚や憑依、呪術や儀式的なものが多いかも」
「ただし…」
「龍族や天使のような神に連なる種族は別格。
彼らは強力な力を行使する」
そうしてふと目の前で楽しそうに
フライパンとにらめっこしている少女に視線を向ける。
羽? 羽根? 翼?
神の使い? 化身? 鳥人?
――答えはまた別の話で。
――――――――――――――――――――――――――――
▼おまけSS▼ ~ king of the jungle ~
――――――――――――――――――――――――――――
湿気が酷い。
森の中と言うところは、ただ歩きにくいだけでなく様々な危険がある。
例えば、獣。
例えば、気温の変化。
例えば、原生植物。
例えば、小さな昆虫や寄生虫。
そう、たとえば…
「ちっちゃいリズ…?」
「にゃ~(姐さん、こいつぁちょっとやべーかもっ)」
「ぴっかぴか♪」
「ピカピカですぅ☆」
「光霊。小妖精。
ウィルオウィスプのような魔の眷属の可能性もある」
光り輝く謎の生物との遭遇。
…。
そう、光り輝く謎の生物。
それは人型で、背中には小さな翼が生えている。
光の塊はこちらに顔を向けると、突然こちらに飛んできた!
…が、すぐに地に落ちる。
光の塊は空に向かってフラフラと飛んでいった…
…。
そう、森の中は危険が一杯。
未知との遭遇があったあとも、
まるで緊張感のない一行の探索は続く。
ある者は共の者とはしゃぎ。
ある者はその頭の上で居眠りし。
ある者は何も考えてないようにずかずかと歩を進める。
いつものありふれた光景。
いつものありふれた探索。
そうして陽も陰りはじめた頃。
賢い冒険者なら森の中で野営をしたりはしない。
避けられる危険を避けるのは、冒険の基本中の基本だ。
だが避けられない危険もある。
本来なら森を抜けておきたい所だろう。
だが、この森は深い。
森というより密林と言っていい。
この時間から平原に抜けるのは至難である。
だが夜間の強行軍ともなれば、更に危険は増える。
獣の耳を持つ少女の鼻がピクリと動く。
近くで水の臭いがする。
川か湖が近いのかもしれない。
危険を承知で水源近くで夜営をするか。
夜営のあたりを付けたポイントまで戻るか。
そう、森の中の水源はとても危険。
森の中の水源と言えば、とても豊かな場所。
豊かな場所と言う事は、それだけ動植物が集まる場所であり――
「あ。」
「……ラズ……?」
緊張感のない一言に、誰かさんの頭の上のちっこいのが
眠そうな目をこすりながら訪ねる。
「森の中の水源。そこは」
そう、そこは
「格好な、獣の狩場」
そこに現れたのは――
―――――――――――――――――――――――――――
[日記補記]
今回から日記の補記はこっちへ。
ラズの手記、第3回です。
プロローグも手記の気がしますが、あれは0回って事で。
相変わらずいい加減な事を書いているので信用すると痛い目見るかも。
ああ、獣人コミュの人、石は投げないでっ
ちなみにケモノ娘大好きです。
男の子でも可愛ければOK、とタダレた発言をしてみる。
※ヨツミミ族…
誰のどの作品だったか忘れましたが、短編集で見ました。
水の管理をしている少女とヨツミミ族の少年の話。
ヨツミミ族の少年の弟が脱水症状で死に掛けてて、
それを少女が助けて…という話だったはず。
余談ですが、ラズは『魔術士』です。
シャーマンでも精霊使いでも巫女でも神族でもありません。
――次回予定 『ラズの手記 その4 ~有翼種~』
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獣人と最初の出典はさらに古く、
神話や伝承まで遡ったりする。
神話などで神が動物に化身する話はよくあるし、
終末の獣などもその名の通り獣の姿をしている。
逆に、神の怒りに触れ獣の姿にされた者の話も多い。
これらの話に加え、自然と共に生きると言う思想を持った
部族の間で行われた祖霊信仰が獣人の始まり。かもしれない。
獣の特性を持った人は、神の降りた姿として崇められた。
一方で、ある宗教が台頭してからは
他宗教=悪魔信仰として捉え、魔女狩りと同列に扱われた。
人狼などは悪霊憑きとして扱われ、
銀の弾丸で胸を撃ちぬかれたら死ぬという話は、
獣人が魔と扱われ始めたこの時期が出典じゃないかと思えてきたり。
話が少しそれたけど。
こんな感じで獣人は、実は聖と魔の二面性を持ってたりする。
もっともこれらが明確にされてる作品は少なく、
殆どが人族とは違う亜人種の一種と言う位置付け。
あとは、バニーガールや猫耳みたいに
人の願望や娯楽を元に創作派生した獣人も居る。
耳とか尻尾とかのような外見的特長は、特に目立つから
作品の色づけに重宝されているのだと思う。
つまり、神性と魔性と外見的特長付けから生まれたのが獣人族…?
大きくひとくくりに獣人とまとめたけど、
今度は別の角度から見ていってみる。
例えば、何の動物をモチーフにするか?
犬、狼、猫科の肉食獣と言った攻撃的なものがまず代表。
これは分かりやすく、より強い力、野生の力への憧れから。
鷹や鷲など、攻撃性の強い鳥類もこっちかも。
猫や兎など、可愛い系。
人の願望から生まれたものだけど、
でも実は猫も兎も縄張り意識が強く、攻撃性の高いとても凶暴な動物。
亀や龍、鳥や蛇などをモチーフにした種族も居る。
これらは神の化身や神の使いと言った捉え方が多く、
上記2種の獣人とは系統が違うかも。
例えば、何処まで同化するか?
耳や尻尾だけ獣と言った軽度のもの。
頭だけ獣のもの。
上半身が獣のもの。
二足歩行する獣タイプのもの。
人語を理解する完全に獣のタイプ。
完全な人型から動物に化身する獣人も居る。
変わったところだと…
人間の耳と動物の耳の両方を持った
ヨツミミ族なんてのも存在する。
例えば、ルーツはどうか?
呪いのせいで自分の意思とは無関係に変身、という話は有名。
祖先が受けた呪いという話も多い。
近未来的な話だと肉体強化の為の遺伝子操作。
恐竜から進化した種族など動物進化論的な種族。
逆に苛酷な環境化で生き残る為に眠っていた因子が
目覚めたと言う人から獣への進化説。
動物が昇華した神様と人間の間に生まれた子とか複雑な設定なのも居る。
これらは動物が時を経て力を持つ東洋系の伝承を持つ国に多い。
――――――――――――――――――――――――――――
「様々なケースがあるけど。
基本的には、殆どが力への憧れ。人より優れた身体能力」
「でも単に物語の特徴づけのため外見的特長のある種族を増やした。
って理由が一番多いかも」
「あと、獣人=筋肉バカのイメージがあるけど
実は強い魔力を持つ者はたまに居る」
「祖霊信仰からの派生がそう。
そういう人達は、シャーマンとか精霊使いとか巫女とか呼ばれる。
使う術式は精霊召喚や憑依、呪術や儀式的なものが多いかも」
「ただし…」
「龍族や天使のような神に連なる種族は別格。
彼らは強力な力を行使する」
そうしてふと目の前で楽しそうに
フライパンとにらめっこしている少女に視線を向ける。
羽? 羽根? 翼?
神の使い? 化身? 鳥人?
――答えはまた別の話で。
――――――――――――――――――――――――――――
▼おまけSS▼ ~ king of the jungle ~
――――――――――――――――――――――――――――
湿気が酷い。
森の中と言うところは、ただ歩きにくいだけでなく様々な危険がある。
例えば、獣。
例えば、気温の変化。
例えば、原生植物。
例えば、小さな昆虫や寄生虫。
そう、たとえば…
「ちっちゃいリズ…?」
「にゃ~(姐さん、こいつぁちょっとやべーかもっ)」
「ぴっかぴか♪」
「ピカピカですぅ☆」
「光霊。小妖精。
ウィルオウィスプのような魔の眷属の可能性もある」
光り輝く謎の生物との遭遇。
…。
そう、光り輝く謎の生物。
それは人型で、背中には小さな翼が生えている。
光の塊はこちらに顔を向けると、突然こちらに飛んできた!
…が、すぐに地に落ちる。
光の塊は空に向かってフラフラと飛んでいった…
…。
そう、森の中は危険が一杯。
未知との遭遇があったあとも、
まるで緊張感のない一行の探索は続く。
ある者は共の者とはしゃぎ。
ある者はその頭の上で居眠りし。
ある者は何も考えてないようにずかずかと歩を進める。
いつものありふれた光景。
いつものありふれた探索。
そうして陽も陰りはじめた頃。
賢い冒険者なら森の中で野営をしたりはしない。
避けられる危険を避けるのは、冒険の基本中の基本だ。
だが避けられない危険もある。
本来なら森を抜けておきたい所だろう。
だが、この森は深い。
森というより密林と言っていい。
この時間から平原に抜けるのは至難である。
だが夜間の強行軍ともなれば、更に危険は増える。
獣の耳を持つ少女の鼻がピクリと動く。
近くで水の臭いがする。
川か湖が近いのかもしれない。
危険を承知で水源近くで夜営をするか。
夜営のあたりを付けたポイントまで戻るか。
そう、森の中の水源はとても危険。
森の中の水源と言えば、とても豊かな場所。
豊かな場所と言う事は、それだけ動植物が集まる場所であり――
「あ。」
「……ラズ……?」
緊張感のない一言に、誰かさんの頭の上のちっこいのが
眠そうな目をこすりながら訪ねる。
「森の中の水源。そこは」
そう、そこは
「格好な、獣の狩場」
そこに現れたのは――
―――――――――――――――――――――――――――
[日記補記]
今回から日記の補記はこっちへ。
ラズの手記、第3回です。
プロローグも手記の気がしますが、あれは0回って事で。
相変わらずいい加減な事を書いているので信用すると痛い目見るかも。
ああ、獣人コミュの人、石は投げないでっ
ちなみにケモノ娘大好きです。
男の子でも可愛ければOK、とタダレた発言をしてみる。
※ヨツミミ族…
誰のどの作品だったか忘れましたが、短編集で見ました。
水の管理をしている少女とヨツミミ族の少年の話。
ヨツミミ族の少年の弟が脱水症状で死に掛けてて、
それを少女が助けて…という話だったはず。
余談ですが、ラズは『魔術士』です。
シャーマンでも精霊使いでも巫女でも神族でもありません。
――次回予定 『ラズの手記 その4 ~有翼種~』
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