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■キャストオフ(cast off)

キャストオフ(cast off) とは、
英語の動詞で『脱ぎ捨てる』『脱皮する』『解き放つ』
などの意味がある。

これを作品に取り入れたのが
某昆虫をモチーフにした作品の1作(カブト)

自身の装甲を弾き飛ばし二段階変身するシステム
を指す単語として使用された。


これから更にフィギア業界に単語が派生し、
脱着仕様・脱着改造の俗称としても使われるようになった。



■アーマーパージ(armor purge)

キャストオフに似た言葉で、
アーマーパージと言う造語がある。

パージ(purge) とは『追放』『浄化』『排除』などの
意味があり、主に投棄式の追加装備を指す。

最近では某作品00が有名であるように、
人間サイズよりはメカニカルなユニットを指す言葉。
BWSと言ったら分かる人には分かるだろう。


しかし、重鎧や全方位型のジャケットの分離に
使ったりする場合もある。

意味合い的にはキャストオフに非常に近い。



■キャストオフの意味

今回のイベントにおいては装備の解除の意味が強いが、
本来は形状の変化による機能の変質的意味合いがある。

一番分かりやすいのは軽量化であろう。
重鎧=重い→キャストオフ=軽量化→高機動型へと言う流れは
多くの作品でみられるギミックである。

また、キャストオフ対象が兵装である場合
兵装へのエネルギー供給をオミット(除外)することで
駆動系や出力系に過剰供給を行なうと言う設定も多い。

かの有名な戦艦の波動砲の充電率が100%を越えるのは、
駆動系を含むエネルギーを主砲に回すからで
これがエネルギーシフト系のキャストオフの
概念に近いといえる。

キャストオフによるオーバーロードやオーバーブーストは
各部に多大な負荷が掛かるため、制限時間が付いている場合も
非常に多い。家電であれば間違いなくヒューズが飛ぶ。

作品上は語られることは少ないが、
あとのメンテナンスは大変なはずである。


総じて言える事は、これらのキャストオフは
装甲の低下やオーバーヒートに直結するので
『デメリットのある強化』と言える。

つまり汎用性においては大きく劣る機能ではあるが、
だからこそ『切り札』として、作品的には重宝される。


これらのギミックはメカ物だけに限らない。
魔力やマナ、オーラパワーや小宇宙など、
さまざまな分野で活用されている。

なお、装甲が自壊することで防御するチョバムアーマーや
接触部を火薬で外に吹き飛ばすリアクティブアーマーも
ある種のキャストオフと言えよう。



■脱衣的意味でのキャストオフ

では脱衣的意味でのキャストオフはないのか?
これは前途のガレージキットやフィギアの脱着にあたる。

そもそもキャストオフと言う単語が定着する前から
行なわれていたことなのだが、言葉のマッチングから
広く定着するようになったようだ。


フィギアのキャストオフは魔改造を指す場合が多い。

しかし、今回のイベントのロゴに代表される作品のように
鎧物のキャラクターで、鎧が脱着式になっているものも
キャストオフと呼ばれるようになった。

今回のイベント趣旨としては、
このキャストオフが一番意味に近いであろう。



余談ではあるが前述のカブトなどは、
パーツにスプリングが仕込んであり
本当に鎧がはじけ飛ぶ…らしい。

ちょっと欲しい…。

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