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だいぶ間が空いたけど、今回は前回からの続き。
物語の中における魔法について。
物語の中における魔法について。
自分に出来ないことを畏怖し、
また憧れるのが人間と言う生物。
この願望は創作の世界の中で発揮された。
そう、魔法をモチーフにした作品の登場。
これらの最初は、神話や伝承を元に作られた童話。
それはおとぎ話の魔法使い。
一方で、魔法を体系化することにより
独自の世界観を作り上げる作品も登場するようになった。
それがファンタジーと呼ばれる作品群。
前者は魔法使いで、後者は魔術士。
それは力として振るうか、技術として使いこなすかの差。
でも差を明文化するのは難しいと思う。
ここでは後者を元に、
雑多な魔法を無理矢理体系化してみる。
大抵の作品の魔術に必要な要素と言うものがあって。
ひとつ、魔法を起こす燃料になる魔力。
ふたつ、魔法の形を決める術式。
みっつ、そして実際に発動した効果。
1つ目。魔力の源は大きく分けて二つ。
自分の中にある力を使うか。
自分の外にある力を使うか。
自分の中にある力だと例えば
魔力、精神力、生命力、寿命、気功、オーラ、小宇宙とか
思いつくだけでもこんな感じ。
他にも変わったパターンだと
魔法を使うたびに記憶を失う、つまり記憶を媒体として
使う魔術とかもある。
逆に外にある力を借りるパターンだと
魔精石や宝玉のような魔力を持つアイテム系。
精霊や神族や悪魔に力を借りる召喚系や契約系。
マナとか魔素みたいな「場」の魔力消費系。
『みんな、オラに力を貸してくれ』みたいなのも。
次に術式。
これもいくつも種類がある。
意味のある、力のある言葉や音により術を起動する呪文系。
魔方陣を書いて起動する魔方陣系。
魔術回路(魔法を起動する式)を内包するアイテムに
魔力を注ぎ込むマジックアイテム系など。
特に魔方陣は、地面に書いてみたり
魔力で空中に書いてみたり、心の中に描いてみたり
派生は非常に多い。
指で印を組むことにより陣とする
錬法や密教などの結印は形により意味を成すものだから
分類するなら魔方陣。
道術などの符も分類としては魔方陣に近いかも。
変身ステッキなどは典型的なマジックアイテム。
他にマジックアイテム系で有名なものは魔法のランプなど。
魔力を注ぎ込まなくても、自身が魔力を持っている場合が多い。
召喚などは分類するなら契約の文言、つまり呪文系と
「門」を開く為の魔法陣の複合。
複合パターンも含めると魔術の発動パターンは無数になる。
ここに凝るのが魔法設定の醍醐味だから。
次に発動結果。
炎が出たり氷が出たり光の矢が飛んでいったり。
大きな術式ほど、見た目に派手な物が多い。
その一方で、ある世界の魔術士は
「発火や落雷など世界の現象に置き換えて発動する術には無駄が多い。
真の魔術は力をそのままぶつけるものだよ」
とか設定重視の他世界観をぶち壊す発言をしてみたり。
では何故自然現象を元に発現するのか。
これも世界設定によってまちまちなので一概には言えないけど
「人がイメージしやすい形」だから術を編みやすく発現しやすい
と言う設定が比較的多い。
でもそれは建前で、
本音は「ビジュアル的に映えるから」。
物語としてとても重要な要素。
さらに、「魔力」「術式」「発現」を
組み合わせて一つの魔術とする。
その組合せのパターンも非常に多い。
一番オーソドックスなのが
自分の中にある魔力などを使って、
術式を経由して直接放出するパターン。
分かりやすいけど燃料に限りがあるからバテやすい。
FalseIslandの術式はこれが近いかも。
次に、術式を自分の魔力で組み上げて
魔力は外にある力を使うパターン。
外にある力とは、
大気と一緒に魔力が存在する場の魔力系と
特定のアイテム(鉱石が多い)に魔力が詰まっている場合。
特にアイテム系の世界観の場合、
魔力を秘めたアイテムの奪い合いになるケースが多い。
魔力を外に出さずに体内を循環させる身体強化系もある。
中国武術の内気功のイメージが強いかも。
子供や女性が活躍する作品では、
体格差を跳ね返すためによく使われる。
そして、強化系を無効化されてボコられるのもよくある話。
契約により精霊や神族や悪魔の力を借りる召喚系。
魔方陣を描くのに魔力を使うだけならいいけど…
実際は契約として魔力を渡したり
存在だけ来て具現化する魔力は主人のを借りるなど
力を借りてるように見えて実は負担が大きい。
False Islandの召喚はこの系列が近いかも。
負担が大きいから、生贄などを使って
自分は代償を払わない人も居る。
生贄を使うのは、典型的な悪魔召喚術の手法。
よくある魔法少女的な作品は、
魔法を発動する魔術式はマジックアイテムに入ってて
魔力そのものは素質ある少女に借りるパターンが多い。
…例外的にマジックアイテムや魔力を使わない人も居るけど。
また、例外的に自分の魔力を使わない魔法も存在する。
「図式」や「言葉」自身に力があるケース。
まず「図式」の場合。
魔方陣自身に力があり、正しい魔方陣と
起動のキーワードがあれば発動する。
現代の悪魔召喚魔方陣などがそう。
召喚に生贄を使う場合もあるけど、
呼び出すまでは魔方陣の力で、契約に生贄を用いる場合もある。
他にも身近な例だと、こっくりさんなども含まれるかも。
「言葉」の場合。
その言葉…というか「音」を発した地点で効果が発揮される。
発音を半音でもずらしたら効果の無くなるシビアなもの。
圧巻だったのが、ある作品の一シーン。
世界中のコンピュータをハッキングして
総当りで魔王召喚の「言葉」を再現しようとした。
アイデア次第で魔法の発言は無限に広がる良い例。
――――――――――――――――――――――――――――――
「作品によっては、使い手の実力差があるのに
魔法の威力が変わらない場合がある」
「これは、魔法の術式にリミッターが組み込まれているからかも」
「銃と弾丸の関係。弾の火薬を増やしても、
銃身が耐えられなければ銃が壊れてしまう」
「逆に本人の魔力が高すぎて銃身たる魔法具を壊す人も。
恐るべきは主人公属性」
「この島の術式は基礎的な呪文起動式。
ある程度抑制はされてるけど
その気になれば必殺技と言う形で余剰魔力をぶち込める式みたい」
「…困った」
さして困った様子も無く少女は呟く。
確かに少女は魔力が強いほうでは無い。
主人公属性などというファンキーなものも持ってない。
偽島で主人公属性と言えば…
また憧れるのが人間と言う生物。
この願望は創作の世界の中で発揮された。
そう、魔法をモチーフにした作品の登場。
これらの最初は、神話や伝承を元に作られた童話。
それはおとぎ話の魔法使い。
一方で、魔法を体系化することにより
独自の世界観を作り上げる作品も登場するようになった。
それがファンタジーと呼ばれる作品群。
前者は魔法使いで、後者は魔術士。
それは力として振るうか、技術として使いこなすかの差。
でも差を明文化するのは難しいと思う。
ここでは後者を元に、
雑多な魔法を無理矢理体系化してみる。
大抵の作品の魔術に必要な要素と言うものがあって。
ひとつ、魔法を起こす燃料になる魔力。
ふたつ、魔法の形を決める術式。
みっつ、そして実際に発動した効果。
1つ目。魔力の源は大きく分けて二つ。
自分の中にある力を使うか。
自分の外にある力を使うか。
自分の中にある力だと例えば
魔力、精神力、生命力、寿命、気功、オーラ、小宇宙とか
思いつくだけでもこんな感じ。
他にも変わったパターンだと
魔法を使うたびに記憶を失う、つまり記憶を媒体として
使う魔術とかもある。
逆に外にある力を借りるパターンだと
魔精石や宝玉のような魔力を持つアイテム系。
精霊や神族や悪魔に力を借りる召喚系や契約系。
マナとか魔素みたいな「場」の魔力消費系。
『みんな、オラに力を貸してくれ』みたいなのも。
次に術式。
これもいくつも種類がある。
意味のある、力のある言葉や音により術を起動する呪文系。
魔方陣を書いて起動する魔方陣系。
魔術回路(魔法を起動する式)を内包するアイテムに
魔力を注ぎ込むマジックアイテム系など。
特に魔方陣は、地面に書いてみたり
魔力で空中に書いてみたり、心の中に描いてみたり
派生は非常に多い。
指で印を組むことにより陣とする
錬法や密教などの結印は形により意味を成すものだから
分類するなら魔方陣。
道術などの符も分類としては魔方陣に近いかも。
変身ステッキなどは典型的なマジックアイテム。
他にマジックアイテム系で有名なものは魔法のランプなど。
魔力を注ぎ込まなくても、自身が魔力を持っている場合が多い。
召喚などは分類するなら契約の文言、つまり呪文系と
「門」を開く為の魔法陣の複合。
複合パターンも含めると魔術の発動パターンは無数になる。
ここに凝るのが魔法設定の醍醐味だから。
次に発動結果。
炎が出たり氷が出たり光の矢が飛んでいったり。
大きな術式ほど、見た目に派手な物が多い。
その一方で、ある世界の魔術士は
「発火や落雷など世界の現象に置き換えて発動する術には無駄が多い。
真の魔術は力をそのままぶつけるものだよ」
とか設定重視の他世界観をぶち壊す発言をしてみたり。
では何故自然現象を元に発現するのか。
これも世界設定によってまちまちなので一概には言えないけど
「人がイメージしやすい形」だから術を編みやすく発現しやすい
と言う設定が比較的多い。
でもそれは建前で、
本音は「ビジュアル的に映えるから」。
物語としてとても重要な要素。
さらに、「魔力」「術式」「発現」を
組み合わせて一つの魔術とする。
その組合せのパターンも非常に多い。
一番オーソドックスなのが
自分の中にある魔力などを使って、
術式を経由して直接放出するパターン。
分かりやすいけど燃料に限りがあるからバテやすい。
FalseIslandの術式はこれが近いかも。
次に、術式を自分の魔力で組み上げて
魔力は外にある力を使うパターン。
外にある力とは、
大気と一緒に魔力が存在する場の魔力系と
特定のアイテム(鉱石が多い)に魔力が詰まっている場合。
特にアイテム系の世界観の場合、
魔力を秘めたアイテムの奪い合いになるケースが多い。
魔力を外に出さずに体内を循環させる身体強化系もある。
中国武術の内気功のイメージが強いかも。
子供や女性が活躍する作品では、
体格差を跳ね返すためによく使われる。
そして、強化系を無効化されてボコられるのもよくある話。
契約により精霊や神族や悪魔の力を借りる召喚系。
魔方陣を描くのに魔力を使うだけならいいけど…
実際は契約として魔力を渡したり
存在だけ来て具現化する魔力は主人のを借りるなど
力を借りてるように見えて実は負担が大きい。
False Islandの召喚はこの系列が近いかも。
負担が大きいから、生贄などを使って
自分は代償を払わない人も居る。
生贄を使うのは、典型的な悪魔召喚術の手法。
よくある魔法少女的な作品は、
魔法を発動する魔術式はマジックアイテムに入ってて
魔力そのものは素質ある少女に借りるパターンが多い。
…例外的にマジックアイテムや魔力を使わない人も居るけど。
また、例外的に自分の魔力を使わない魔法も存在する。
「図式」や「言葉」自身に力があるケース。
まず「図式」の場合。
魔方陣自身に力があり、正しい魔方陣と
起動のキーワードがあれば発動する。
現代の悪魔召喚魔方陣などがそう。
召喚に生贄を使う場合もあるけど、
呼び出すまでは魔方陣の力で、契約に生贄を用いる場合もある。
他にも身近な例だと、こっくりさんなども含まれるかも。
「言葉」の場合。
その言葉…というか「音」を発した地点で効果が発揮される。
発音を半音でもずらしたら効果の無くなるシビアなもの。
圧巻だったのが、ある作品の一シーン。
世界中のコンピュータをハッキングして
総当りで魔王召喚の「言葉」を再現しようとした。
アイデア次第で魔法の発言は無限に広がる良い例。
――――――――――――――――――――――――――――――
「作品によっては、使い手の実力差があるのに
魔法の威力が変わらない場合がある」
「これは、魔法の術式にリミッターが組み込まれているからかも」
「銃と弾丸の関係。弾の火薬を増やしても、
銃身が耐えられなければ銃が壊れてしまう」
「逆に本人の魔力が高すぎて銃身たる魔法具を壊す人も。
恐るべきは主人公属性」
「この島の術式は基礎的な呪文起動式。
ある程度抑制はされてるけど
その気になれば必殺技と言う形で余剰魔力をぶち込める式みたい」
「…困った」
さして困った様子も無く少女は呟く。
確かに少女は魔力が強いほうでは無い。
主人公属性などというファンキーなものも持ってない。
偽島で主人公属性と言えば…
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